日常を綴る、想いを残す

お引渡したお客様にお食事にお招き頂いただけでなく・・・

みなさんこんにちは。アトリエカレラの柿山です。

今年の夏にお引渡ししたお客様にご招待いただき、お食事にいってきました。

完成してからというもの、なかなかお会いできる機会がありませんでしたので久々の再会となりましたが、相変わらずお元気そうで本当になによりです。

ご馳走になっただけでなく

お客様が経営なさっているお店で振る舞われたお食事がどれも美味しく、たくさんご馳走になってしまいました♪

 

更に今回は、初めての体験をすることになります。

なんと宿泊! させていただくことになったんです。

 

自分で設計した家で過ごしたことってないでしょう? というお心遣い。

確かに1日過ごしたことなど経験したことがありませんから、即答でお言葉に甘えさせて頂きました。

不思議な感覚

お昼くらいにお邪魔して、写真を撮らせて頂いて、奥様とカウンターで気ままに長話して、お子さんが小学校から帰ってくるとお店に出掛けて、食事をしました。

わたしはあまりお酒は飲めませんが、少しだけ美味しく頂きました。

そして、ご夫婦とお子様+α(わたし)が夜の街を楽しげに歩いて帰るのです。「ただいま」と。

 

不思議な感覚ですね。「お邪魔します」と言いながら、スイッチの位置やコンセントの位置、お部屋の間取りはもちろん知っているのですから、「勝手知ったる」とはこのことです。ふふふ怖いでしょww

さてさて、それからお風呂まで入っちゃってもう…。ここまでくれば図々しいを通り越して、お風呂で気持ちよく温まっちゃいますよね。本当にありがとうございました。

 

顔がチラついて目が冴える

和室で床に就きました。

ディテールにこだわって設計した和室に自分が寝ている! 監督さんや大工さんと奮闘した和室に寝ているんで、いろんな方々の顔がチラついてなかなか寝れませんでしたが、落ち着くとやっと実感が湧いてきました「完成したんだな」と。

朝はご家族に混じって朝食をご馳走になります。キッチンに併設したダイニングカウンターって動線もコンパクトですしご家族の会話も弾んでとっても楽しいんですね。

それから、コーヒーを頂きながら小話をし、「さて帰るか」とはならず、あまりの居心地の良さに何を思ったかわたし、お昼ごろまで居座りました。

レコードのことを教えて頂いたり、ビリヤードのことを教えて頂いたり、たくさんの書籍のこと、お仕事のこと、たくさんお話させて頂きました。

居心地がいい

柿山「居心地がいいおうちですね。自分でいうのもなんですが。」

ご夫婦「そうなんです。住めば住むほど居心地の良さを実感しています。そしていちいちカワイイんです。」

そのようにお話くださったご夫婦は、とてもリラックスできると言ってくださいました。

それはどうしてだろう?という話題になりましたが…、明確な答えは出ませんでした。

「照明じゃない?」「お部屋の距離感じゃない?」「それともコンパクトな空間だから?」「仕上げ材の質感じゃない?」「そもそもわたしたちの要望だからとかww」いろいろな意見が飛び交いました。

つまり、設計者がお客様の中にグ~ッと入って作るからなのかもしれませんね。 あっ照明というのはアタリです♪ 照明は本当に大事です。

 

そしてこうもおっしゃっていました。

「自分たちの漠然としていた理想が、こうして形になっている。全てが繋がって、こんなに理想が叶うなんて思ってもみなかった。細かく要望を言ったわけでは無いけれども、ここまでまとめてくれたのにはとてもびっくり」

そこまで褒められたことはありませんでしたから、お礼の気持ちを伝えさせて頂きながらも、嬉しさと恥ずかしさから2センチくらい浮いて帰りました。

 

どうして建築家に依頼しないのだろう

お話の途中でご夫婦の口からこんな言葉も頂きました。

「建築家に頼むと理想の家が建つのに、どうしてみんな同じお金でハウスメーカーや工務店で建てるのだろう??」

そしてわたしは答えました。

「建築家が営業(宣伝)しないからです」と。

 

その言葉をもっとたくさんの方々に届けて欲しい!!という心の声は少し口から漏れましたが、このようなお考えの方々が増えてくれれば嬉しいなぁーと思いました。

 

建築設計事務所atelierKALLELA 柿山

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