距離を大切にしたい、ちょうどいい二世帯空間

HNM-house

距離を大切にしたい、ちょうどいい二世帯空間

奥に広がる広大な敷地形状を活かし、奥行きのある二世帯住宅を計画致しました。

主に1Fと2Fとで世帯間を区画し、玄関はそれぞれの世帯毎にご用意。プランニングを行うにあたっては、それぞれの世帯で生活スタイルが大きく異なったため「プライバシーの確保」がプランニングにおける最大のキーポイントとなりました。

具体的には、浴室及び洗面脱衣所を共有化することで二世帯間を行き来できるよう動線計画を行わさせて頂き、更に上下階間で時間帯ごとに居場所が重ならないよう部屋をバランスよく配置し、足音や生活音などが互いに干渉し合わないよう配慮することでこの問題を解決致しました。

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結果的にこれらの特殊な間取りは特徴的な外観を作り出し、シンボリックな印象を持つオリジナル住宅を築きあげています。

道路に面する側は交通量が多く、北側であることから建物に窓は設けないというプラン上の配慮も、余白を十分に活かした美しいプロポーションを形成する要因のひとつとなっております。その代わり、裏の斜面地側に「開く」ように窓を多く設置致させて頂きましたので、外界からのプライバシーが保たれる一方で、日中の暖かな太陽の光が室内に燦々と降り注ぐという理想的で健康的な空間を持つ住宅を作ることが出来ました。

インテリアおいては壁面に様々なカラーリングを施し、ミラーやレンガ、木材にタイルや左官材など多種多様なテクスチャを用いることで表情豊かな室内空間を生み出しました。

更に、それらのテクスチャを間接照明によって的確に照射することで印象的な場面を幾つも浮かび上がらせております。インテリアは常に住まう者を楽しませ昼と夜とで一変する表情が、より一層の魅力を感じさせてくれます。

その他にも中庭や坪庭、バスコートや屋外デッキ、ホテルのようなカーペット敷の渡り廊下、モルタル塗の床など各所に「外」を連想させる要素が多く取り入れられておりますので、日常を飽きさせない魅力溢れる住まいとなっております。

複雑に入り組んだ作りになっているこの「HNM」は各世帯が適度に関わり合えるよう距離間を大切に、そして二世帯が豊かに暮らせるちょうどいい空間を併せ持つ素晴らしい住宅となりました。

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