日常を綴る、想いを残す

【番付】材木店に行って、使用する木材を選んできました

みなさんこんにちは、アトリエカレラの柿山です。みなさんは新築やリノベーションの時に材木店に行ったことってありますか?

ないですよね。普通はお客様が材木店に行くことはあまりありません。

先日は僕は現場監督さんと大工さんとともに長与町にある岩永材木店に行ってきました。リノベーションの案件で使用する木材を選ぶためです。

木材の表情は一本一本が異なる

木材は等級こそ決められているものの、表情や節の位置は木材によって全く異なります。ですから、例えば床の間に使用する床柱などは無垢の場合には確認しておくことをおすすめします。

木材を切り出すと「板目」や「柾目」と呼ばれる面が見えます。 木材の表情を見せたい時に、「板目」にするのか「柾目」にするのかはデザイン上重要な事柄です。

また、4面とも無節でキレイ。もしくは3面のみ無節でキレイ、というのでも価格が大きく異なります。コストを抑えるためにも見えない箇所に「無節」の面を使用するなどという無駄なことはしたくありませんよね。

番付振りを行い、最適な木材を選ぶ

今回は杉材で選ぶ木材も2本程度でしたが、本格的な和風住宅となってくると柱や梁をそのまま見せるデザインとなることがあります。そんな時は、桧材となることもあるでしょう。

そのようにたくさんの木材を露出させるデザインでは設計者が柱や梁材に順位を付けていきます。どこに使用するのか、意匠設計の観点から選別するのです。これを「番付」と呼びます。

同じ等級の材でも節の位置や数も異なります。「一番見える位置の柱が節だらけ」なんていうのは避けたいですし、同じ価格帯なのですから、一番見えるところには出来るだけ節がないものを選びたいなと思っております。

細かな配慮

僕は材木を露出させるようなデザインの建物を設計することはあまりありませんが(ご依頼があれば設計致します)、設計事務所に依頼すると「お客様が気付かないような細かな配慮」が行き届いた住宅が完成するのです。

我々は配慮のすべてをお話することはありませんが、設計事務所は情熱を傾けます。それもお客様にとってはメリットのひとつだと言えます。

どうですか?言われないと知らないことってたくさんありますよね。家造りには信頼の置ける設計者、業者、もしくは建設会社にめぐり逢いたいものです。

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