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資金計画ってなに?住まいづくりにはどんな費用が掛かるのだろう

みなさんこんにちは。アトリエカレラの柿山です。

家づくりは実は資金づくりと言い換えることができるくらい、資金計画は重要です。

前回は土地探しについての記事をご紹介しましたが、資金計画がうまく出来て始めて良い土地に巡り会えるものです。今回は資金計画について少し触れてみたいと思います。

資金計画によって住まいの形が決まる

夢や理想(暮らし)と現実(お金)の綱引きによって、住まいの場所や規模などが自然と絞られてきます。

住まいづくりに必要な資金は主に「土地代」「本体工事」「付帯工事」「諸経費」に振り分けられます。この中で予算配分が特に大きいのが「土地代」と「本体工事」です。

バランスが重要で、年収や自己資金に余裕があるような場合でも「土地代」が高すぎてしまうと肝心の建物が資金不足に陥ってしまうこともあります。

そして予想外の出費が、既存住宅の解体工事、地盤改良工事、外構工事などの付帯工事です。この他にも各種税金や手数料、保険料、引っ越し費用などの諸経費が掛かってきます。

一般的には総工事費の内、諸経費が5~10%、付帯工事が15~20%程度掛かると言われています。

そして予想しにくいのが、地盤改良費。通常は土地の購入前に地盤調査は行なえません。そのため購入後の調査で軟弱地盤かどうかが判明し改良を余儀なくされるケースがあるのです。

資金を早くから把握する

予定外の出費に対応するには、自己資金+金融ローン+α(親からの贈与など)で、どれくらいの資金が確保できそうか、月々の返済はどれくらいかを早くから把握しておくことが必要ですね。

資金はギリギリに計画しないほうが良いです。余裕のある資金計画を立てたいものですね。

とは言ってもやはり自己資金+αに余裕がある人ほど選択肢の幅が増えるのも事実。最近は住宅取得等資金贈与の特例により、親からの住宅資金の贈与を非課税で受けられるケースも増えていますから、もしそのようなケースに該当しそうな場合には、生前贈与の一環として検討しても良いかと思います。

家具を買うお金は残しておきましょう

支払いは土地から始まります。すると家具やカーテン、ラグ、小物など実生活に深く関わる部分はつい後回しになってしまいがちになります。

でも、住まいづくりのきっかけは、生活をより豊かにしたいと思ったからのはずです。

資金計画をギリギリに設定してしまったことによって、実生活を切り詰めないといけないのでは少し悲しいですよね。ですから、住宅会社などの営業マンに勧められるがままに資金計画を組むのではなく、是非余裕をもって組むようにしてくださいね。

新生活が幸せな生活となることをみなさん、望んでいるはずなのですから。

どのようにして計画したらよいのだろう

では、どのようにしたら余裕のある資金計画が出来るのでしょうか。

それはライフサイクルを視野に入れた将来設計から始まります。収入と今後発生するであろう支出のバランスから捻出すべきですね。

これらは建築家や営業マンでは行えるものではありません。住まいづくりに掛けられる資金はやはり第三者のライフプランナーやファイナンシャルプランナーに一度相談してみることをオススメします。月々いくらまでの支払だったら無理がないのかなど、客観的に相談に乗ってくれますから、安心できるサポーターに依頼しましょう。

住まいづくりに掛けられる資金枠が判明した時点で、始めて建築家や工務店に予算を伝えて計画を進めていってください。

そうすれば、ご自身でコストコントロールが出来、将来の快適な生活にも近づくことが出来ると思います。

間違っても、月々の収入しか把握していない状態で依頼先の門を叩かないようにしてくださいね。この収入でどれくらいの家が建てられますか?などのアプローチの仕方は危険がいっぱいですよ。

 

建築設計事務所アトリエカレラ 柿山

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