斜面に沿うように造成された住宅地に建つHKM。十分に成熟した庭を活かし、一階のリビングやダイニング、キッチン、和室などどこからでも緑を眺められるような間取りとなっております。「庭木を眺めながら隣家の目線を気にすることなく静かに暮らす」というこれまでの住まい方を崩さずに新しい解釈のもと計画は進められました。
初めてご自宅へお伺いした時のことをよく覚えています。手入れの行き届いた革張りのソファやご主人のコレクションの数々、所々に見え隠れするセンスの良い小物によって彩られたインテリア、それらはどれも建主様をとてもよく知ることができるものだったと思います。
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それらを活かすため、極力控えめに且つ温かみを残して雰囲気を醸し出すよう建主様とともに計画を進めました。
「是非使いたい」とご要望だった格子の間仕切りは空間を構成するインテリアの基本要素であり、空間をより広く感じさせてくれます。そして吹き抜けに設置した天窓や大きく開いた窓は、そこから差し込む太陽の光によってインテリアを美しく照らし出してくれます。それらが一体となってリビングにいる我々をまるで庭にいるかのような開放的な気分にさせてくれるのです。
「庭木にそよぐ風を頬で感じながらゆっくりと時を過ごす」HKMはそんな言葉がぴったりな優しさ溢れる住宅となりました。
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