みなさんこんにちは。アトリエカレラの柿山です。
先々月ほど前、とある納骨堂の設計にて他県の市・県の役所へ事前調査へ出かけてきました。写真はコンセプトスケッチです。
なかなかお目にかからないような施設なのか、担当者もよくわからないそうで、いろんな課・部署を転々と訪問させて頂くことになりました…。(みなさん親切に案内してくださいましたよ)
条例とは…
市条例では”耐火構造、準耐火構造にしなさいね”との記載はあるものの、耐火建築物などの規定には触れていませんでした。なんだか基準が曖昧・・。しかもその条例の管轄は巡り巡って現在は環境課だそうです。
結局、耐火建築物にする必要はないそうで耐火構造であれば良いそうでした。
その他にも基準はありますが、主要部署の担当者曰く要は基準法上の基準を満たしていれば問題なく、条例にあるような内容は取り敢えず準拠していれば特別指摘が追加されるようなものではないそうです。
それよりも建築場所にいろいろと問題があるようでして、そっちの調査と協議に時間が掛かりました。
レッドゾーン+急傾斜地崩壊危険区域のフルボッコ
当該計画地はレッドゾーン(土砂災害特別警戒区域)に該当します。これは県の土木事務所窓口で調査後、後日通達があって判明しました。
市の建築課で確認してみると、居室を有しない建物なので建築制限には該当しない―、つまり建築可能だということでした。安心しました。(でも土砂災害の危険性は高いので不安は残ります)
さらにさらに!今度は急傾斜地崩壊危険区域にも該当するのだそう!マジか
これは別に計画に則しての事前協議が必要です。県の技術担当者と数週間協議した結果の連絡を頂きました。これについては案件毎に判断が異なるそうですのでここでは明記は避けますが、結論、現時点での建築は可能ということで計画が進む見通しです。
現在、概算工事費見積中ですので今後の動向は読めませんが、当初の計画のままコンセプトに従って進むことを祈っています。
コンパクトな規模ですが、計画地や建築物種別によってはいろいろとやることが変わります。
長崎の設計事務所アトリエカレラを今後ともよろしくお願いします。
建築設計事務所atelierKALLELA 柿山