日常を綴る、想いを残す

住まいづくりの旅のスケジュールってどんなもの? 住宅ツアーガイドはこちらです

みなさんこんにちはアトリエカレラの柿山です。

住まいづくりって旅に似ていると先日のブログでご紹介いたしました。

その旅のスケジュールって気にはなりませんか?

そこで今回もわたしが良いと思った書籍を掻い摘んでは、この旅路を各行程に沿ってご案内していこうと思います。

1.情報収集

情報収集は実際に出かけるのが一番オトクです!
面白いものは何でも見て、ナンデモ知ったほうがオトクです!

インターネットにはいろんな情報が溢れていますね。でも本当に欲しい情報は得られないと思うのです。

体験するんですよ。住宅展示場やキッチンなどのショールームに出かけるんです。図書館で住宅情報誌を読んでもいいと思いますし、不動産屋で中古住宅や土地の情報を聞いてみたりといった方法も良いと思います。住宅見学会やオープンハウスなどがあれば率先して見に行きましょう。マンションのモデルルームも良いかと思いますよ。

2.土地探し

住みたいなと思ったらぶらり街歩き!
価格が高い土地と暮らしやすい土地は違う!

住まいづくりの第一歩、土地探しですね。一体どこに建てればいいの?わたしはどこに建てたいの? 考えすぎると訳わかんなくなってしまう土地探し。土地探しに悩んだら住みたい街、住み慣れた街を歩いて見ると良さそうです。

宅地を購入した人には、散歩や通勤途中に見つけたという人も案外多いものです。ここで意外と知られていないことがあります。それは

不動産としての価値が高い土地(家)が、必ずしも住まいづくりにふさわしい土地だとは限らない

ということです。

総予算の中で土地代が高すぎると、建物にコストが掛けられないことに。土地と建築費のバランスが大切だということですね。

3.依頼先選び

望みを叶えてくれる依頼先をとことん探す!
依頼先によって住まいの姿が決まる!

とても大切な依頼先選び。ここを失敗すると後で大変なことになるかもしれません。

依頼先は大きく分けて3つです。ハウスメーカー、工務店、そして建築家ですね。

いずれも長所と短所がありますから、依頼先の特徴をよく知って、自分の望む住まいを建ててくれるのは誰なのかを見極めましょう。フレンチレストランでお寿司を頼んでも、出てくるわけがありませんからね。

それを考える道筋の中で家族にとって理想の住まいの姿が見えてくるでしょう。

●良い人=良い住まいづくり ??
印象が良く付き合いやすい人が良い住まいを建てられるとは限りません。第一印象が悪い人が理想的な家を作ってくれることも可能性はゼロではありません。親身に相談に乗ってくれるから、この人に頼まなくてはという思い込みは危険です。

4.プランニング

要望を明快に!優先順位を整理することが大切!
予算とスケジュール進行が大切!

このプランニング、依頼先によって進め方が大きく違います。『基本構想(着想)~基本設計~実施設計』へと順を追ってきちんと説明するところもあれば、たった数枚の平面図やCGパースだけでプランニングとし、たった数種類の決められたカタログの中から壁紙や床材を選ばせるというところも…。

プランニングが始まったら、スケジュールに従って決められた予算の中で様々な選択をしていかなくてはなりません。家族の要望をしっかりと整理し、明快にするほどプランは洗練されていくことでしょう。

●素人にとって図面読みは難しい
プランニング途中は何枚もの建築図面を見ることになります。改善点は?完成するとどんなカタチになるの?その全てを理解し判断するのは施主にはあまりに難しい。だから、住まいづくりって専門家の経験と知識、誠意に頼る部分が大きいのですね。

●家具やカーテンも忘れない
新築時に合わせて検討したい家具やカーテン。しかしコレらの購入費って住宅ローンには組み込めません。自己資金で調達することになるので、そのあたりも早めの検討が吉です。予想以上にコストが掛かります。

5.建築工事

図面通りに建つかどうかは現場次第!
建築家が工事途中をチェックしてくれる!

どんなに素晴らしい建築図面が出来ようと、そのとおりに建つとは限りません。

えっ?とお思いでしょうが、そういうものなのです。

図面通りに工事が進んでいるかをチェックするため建築現場の監理が必要です。ハウスメーカーや工務店の場合には、その会社の社員(或いは関連会社の社員)が監理を行います。一方、建築家に依頼した場合には、建築家が施主側に立って第三者として監理を行っています。

誰が、どのような立場で工事を監理するかで、住まいのクオリティは大きく違ってくるんですね。

●管理と監理は違う
現場監督が行うものが「管理」、一方建築家(設計者)が行うものが「監理」と言います。似て非なるものなので混合しないよう注意しましょう。

●住まいづくりの精算
旅には予定外の出費がつきものですね。住まいづくりにおいても、全体の5~10%ほどの諸経費がかかる場合がほとんど。地鎮祭や引っ越し、税金に手数料などなど)予算は余裕をもって組んでおくと安心です。

6.完成

完成したら中身もきっちりチェック!
やり直し工事か追加工事かチェック!

完成したからと、住まいづくりは終わりではありません。行政が行う完了検査後、工事責任者、設計者、施主の3者が立ち会って竣工検査を行います。

そこでは設計図と異なる点がないか、不具合などがないかを見つけていきます。

その時に注意したいのが施工会社側の責任で行うやり直し工事なのか、施主の希望で行う追加工事なのかの区別です。引き渡し後も保証期間に応じて定期点検を行いながら不具合を改善していきます。

終わりに

さぁみなさん、いかがでしたか。

住まいづくりの旅の行程は確認出来ましたでしょうか。

あとはこの行程をどのように詰めていくのかを旅行代理店である「住まいづくりのパートナー」と共に進めていきましょう。皆様に、信頼できるパートナーへの良い巡り合わせが訪れますよう願っております。

 

建築設計事務所atelierKALLELA  柿山

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