今回のリノベーションの案件ではキッチンメーカーの「CUCINA」を採用しました。カスタマイズフリーキッチンでは、水栓やクッキングヒーターの自由なセレクトはもちろん、食洗機にミーレを採用するなど国内メーカーではなかなか取り入れにくい機種についても柔軟な対応が可能です。バックセットについてもお客様の収納方法や収納量に応じて制作しますので使い勝手の良いキッチンスペースが手に入ります。下の写真は、設計図に基づいて起こした製作図を見ながら現場にて実際の設置方法や建築工事との段取りを行っている様子です。
今回の打ち合わせで取り合いや他の家具との関係から多少の変更が施されることとなりました。再度製作図を作図して頂き、改めて私がチェックします。
キッチンの天板には松岡製作所のステンレス(vib)を採用しました。丁寧なプレスとキレイな溶接が特徴です。安くはありませんが、毎日使用するキッチンの天板が松岡製作所のステンレスとなれば自然と気分も上がって、きっと料理に磨きがかかることでしょう。
また、現場では床に使用するフローリングが施され始めました。写真はライブラリーに使用するアカシアのヘリンボーンです。部材によって色ムラがあり木目が強いのが特徴ですね。可愛い空間に大人の豊かさを感じさせる特別なフローリングです。
ヘリンボーンは大工さんが一枚ずつ丁寧に貼ってくれています。フローリングは「木」ですから確実に膨張と収縮を繰り返します。フローリングを突きつけて貼ってしまうと膨張時に床が膨れる原因になりますし、隙間を空けすぎると収縮時に下地や壁内部が露出し汚れやホコリがたまる原因にもなります。DIYで出来そうですが、なかなかそうはいかない難しい床貼り作業と言えます。さすが棟梁ですね。
長崎の設計事務所アトリエカレラです。住宅や店舗の新築やリノベーション、マンションの全面修からトイレのリフォームまで大小問わず何でも手掛けています。気になる方はお気軽に是非お問い合わせ下さい。よろしくおねがいいたします。