エスキースにおいて、手では平面図を描きながら並行して頭の中に断面図と立面図を描いていきます。頭の中でのことですから、立体で出来たそれらの建物を自由にクルクル回しながら遠目で見ることができます。断面図でも同じで、クルクル回しながら実際に歩いて見ることだって出来ます。頭の中での立面デザインを手の平面図にプロットし直し修正して…の繰り返しですね。
いろんなやり方があるかと思います。まずは建物のデザインを考えてボリューム模型を制作してプランしていくやり方や、平面図を描いてから立面図を起こして微調整していくやり方、断面計画から進めていくやり方。敷地や諸条件に沿ってアプローチ方法は変えるべきだとは思いますが、それぞれのプランナーにとって一番やりやすい方法で良いかと思っております。私は作曲などしたことはありませんが、歌詞から作る方法とメロディやサビ、もしくはイントロから作るやり方があると聞いたことがあります。もしかするとそれらと、ちょっとだけ似ているのかもしれないですね。
建物のイメージ図ですから荒削りなところはもちろんありますが、エスキースで描いた鉛筆の線が幾つにも重なって一本の線になってそれらが、実際の壁になって屋根になって…、人が住まう、集う―。場が出来ることってとっても素晴らしいです。
それではまた。